犬に食べさせてはいけないもの

 

 

玉ネギ ネギ類 ニンニク アボカド ぶどう 干しぶどう
チョコレート ナッツ類 イカ・タコ スルメ 市販のジュース類 香辛料付加工品
キシリトール トマトのへた 香辛料 アイビーの葉 生卵 球根

 

 

過剰摂取による消化不良・中毒の可能性のあるもの

 

ホウレンソウ じゃがいも 果物全般 キャベツ 海藻 鰹節
菊菜 アロエ こんにゃく インゲン ブロッコリー パン
     
シイタケ タケノコ ジャーキー      

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬に食べさせてあげたいもの

 

 

イワシ

魚には抗酸化作用があり、ビタミンEが豊富で、健康な皮膚をつくってくれます。中でもイワシは近海魚なので、冷凍されずに店頭にならびます。冷凍していない分、ビタミンもそこなわれておらず、消化吸収もいい食材です。

頭と内臓、骨をとりのぞいて、十分加熱しましょう。

※アレルギーが心配な犬には白身魚をおすすめします。

 

納豆

消化吸収のよいタンパク源です。納豆菌は腸内でビフィズス菌などの善玉菌を増やしてくれるので、老化防止や健康維持に効果を発揮します。
納豆と一緒に食べる他の食材の消化を助ける効果もあります。

常温にもどしてから、あげましょう。

・豚ひき肉と納豆ののっけ丼

サツマイモ

主成分はでんぷんですが、ビタミン類やミネラル、植物繊維をたくさん含んでいます。
便秘予防だけではなく、コレステロール値を下げたり塩分吸収を減らす効果があります。
ビタミンCはりんごの10倍、免疫力アップを助けます。
さいの目切りして、お鍋にいれ、ひたひたの水とゆでても簡単にできます。

・鶏ミンチとさつまいもの雑炊

カボチャ

β-カロチンを豊富に含んでいる表的な食材です。血行を促し、皮膚や粘膜を丈夫にしてウィルスに負けない体質を作るのに役立ちます。植物繊維も多く、便秘予防やその改善に働きかけ、高血圧防止や癌の抑制に効果があります。長寿の食材と言われます。

・パンプキンシチューのレシピ

鶏むね肉のミンチ

鶏肉の主な栄養成分は、たんぱく質と脂質です。
鶏肉のたんぱく質は、必須アミノ酸をバランスよく含み、肉の繊維も細くやわらかいので、消化吸収率が高く理想的な食材です。

・鶏むね肉とお野菜の煮込み

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬の栄養バランス

 

犬も人間と一緒で五大栄養素が必要です。

 

・タンパク質・・・・・・肉、卵、魚、乳製品など

・脂肪・・・・・・・・・肉類の脂肪、植物油など

・炭水化物・・・・・・・白米、小麦粉、いも、とうもろこしなど

・ビタミン・・・・・・・すべての食品に様々なビタミンが含まれます。

・ミネラル・・・・・・・カルシウム、ナトリウム、鉄分など。

 

 

犬の栄養バランスの年齢別推移

 

 

 

 

ビタミンをバランスよく

ビタミンB1

(水溶性)

ビタミンB1の主な働きは糖の代謝を促すことでエネルギーを生産し、神経や筋肉へエネルギーを運びます。

【欠乏症】脳や神経の病気、脚気、心臓肥大、記憶力の低下、疲労

チアミン
  豚肉 納豆 豆類 きなこ 焼き海苔

 

ビタミンB2

(水溶性)

ビタミンB2は皮膚や粘膜を健康に保つ役割をします。肥満予防に約立つビタミンです。卵の白身は必ず加熱します。

【欠乏症】皮膚炎、白内障

リホフラビン

ニコチン酸アミド

   
  小松菜 乳製品    

 

ビタミンB3

(水溶性)

ナイアシンは、糖質、脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーをつくる際に働く酵素を補助する働きをします。皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きもすることになります。

【欠乏症】皮膚炎、下痢、犬ペラグラ病(黒舌病)

ナイアシン  
  納豆 かつお節 鶏ささみ レバー  

 

ビタミンB6

(水溶性)

ビタミンB6は、食品中のたんぱく質からエネルギーを作ったり、筋肉や血液などが作られたりする時に働いています。このため、たんぱく質を多くとる人ほどたくさん必要になります。皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています。

【欠乏症】皮膚炎、口内炎、貧血、腎臓障害

ピリドキシン

 

   
  魚類 肉類 バナナ    

 

ビタミンB12

(水溶性)

ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。

【欠乏症】悪性貧血、神経障害、成長抑制、

コバラミン

 

   
  魚類 肉類 レバー    

 

葉酸

(水溶性)

葉酸は、たんぱく質や細胞をつくる時に重要な役割があります。このため、赤血球の細胞の形成を助けたり、細胞分裂が活発である幼犬の正常な発育に役立ったりするなどの大切な働きをしています。キャベツの過剰摂取は甲状腺ホルモンのバランスを乱すのであげすぎないように注意します。

【欠乏症】悪性貧血、舌炎、白血球減少、食欲不振

フォラシン

 

 
  緑黄色野菜 キャベツ レバー いちご  

 

 

パントテン酸

(水溶性)

パントテン酸は、葉酸やビタミンB6とともに免疫のためのたんぱく質を作る働きがあり、これにより風邪や細菌などの感染症に対する抵抗力が高まります。また健康な皮膚を維持します。

【欠乏症】皮膚炎、脱毛、脂肪肝、低コレステロール血症

 

 

 
  納豆 卵黄  

 

 

ビタミンC

(水溶性)

 ビタミンCは免疫機能を担う白血球の活性維持や増強に関与します。 また体外の病原体から体を守る上皮や粘膜を構成するコラーゲンの働きにも関わります。

人と違って、犬は体内でビタミンCを作れるのでとりすぎる必要はありません。

【欠乏症】感染症、老化の進行

 

アスコルビン酸

 
  ブロッコリー じゃがいも トマト ピーマン  

 

 

ビタミンA

(脂溶性)

 ビタミンAは目を守る大切な働きを持っています。細胞の機能維持や成長促進、発がん抑制作用、免疫機能の向上、骨の代謝維持と大切なビタミンです。

【欠乏症】夜盲症、皮膚障害、免疫機能低下

 

 

 
  にんじん 卵黄 緑黄色野菜 とうもろこし  

 

 

ビタミンD

(脂溶性)

 カルシウムやリンの吸収を助け、骨の正常な発育に欠かせないビタミンです。

【欠乏症】骨軟化症、低カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症

 

 

 
  干しシイタケ 卵黄 カレイ  

 

 

ビタミンE

(脂溶性)

 細胞膜の構造、筋肉、神経系の機能を維持。脂肪の酸化を抑制します。

【欠乏症】骨軟化症、低カルシウム血症、副甲状腺機能亢進症

 

 

 
  豆類 緑黄色野菜 オリーブオイル  

 

 

ビタミンK

(脂溶性)

 骨を丈夫にする働きがあり、出血を止める役割を持っています。

血液をサラサラにして廊下を防止します。

【欠乏症】血液凝固不全、出血性病変

 

 

 
  パセリ 卵黄 納豆 モロヘイヤ  

 

 

参考文献:

元気で丈夫な子にするための 「手作り犬ごはん」の食材帖    岡本 羽加, 高崎 一哉, 安川 明男  (日東書院本社) 
¥ 1,260
元気で丈夫な子にするための 「手作り犬ごはん」の食材帖
岡本 羽加(監修), 高崎 一哉(監修), 安川 明男(監修)日東書院本社
本邦初! 愛犬のための食材帖。

犬の健康を考える飼い主さんたちの間で注目されている「手作り犬ごはん」。
本書は手作り食に必要な犬の体や栄養に関する知識と、普段私たちが目にする食材に含まれる栄養素やカロリーがひと目でわかる「愛犬のための食材帖」です。
毎日作れる簡単なレシピも付いて、すぐにごはん作りを実践できる1冊となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

犬に野菜は必要?

 

犬は肉食動物であるオオカミから分類された種ですが、その中でも

人間の残飯を消化できるようになったのが、犬です。

いわば、限りなく肉食に近い、雑食と考えるのがわかりやすいですね。

 

だからといって、肉食の動物が肉しか食べないというのは誤解です。

肉食獣は、草食動物の内臓を食べます。

 

その内臓の中には、消化途中の草や野菜がたくさん含まれていたのですから・・・。

 

 

 


草食動物はどうして野菜を消化できるの

 

草食動物は食物繊維を分解する酵素をもっているのです。

そして、腸内の微生物の力を借りて食物繊維を栄養として吸収します。

ですから、草食だけで生きていけるのです。

「犬は野菜の繊維を吸収できないから与えてはいけない。」

という説を聞きますが、与えてはいけないものではありません。

 

むしろ、消化できないからこそ、うんちの量をふやし、腸内をきれいに

保ってくれるといわれています。

 

また腹持ちをよくするので、犬独特の強烈な胃酸から、胃や小腸を守ってくれる

効果も期待できます。

 




与え過ぎに注意!



大量に食べると腸内細菌によって発酵されて腸の調子を崩してしまします。 
また、ミネラルの偏りになるため、ドッグフードにふりかける程度が適量です。



与えてはいけない野菜


野菜にはアルカロイドという毒性もあります。
摂取してはいけない野菜ではありませんが、大量に摂取しない方が無難です。


・ナス科(ナス、ジャガイモ、トマト、ピーマン、ハバネロ)
・マメ科(インゲンマメ)
・ユリ科(ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、アスパラガス、ラッキョウ)


しかし摂取する量が大切で通常“舐めた程度”では大きな問題ではありません。



与えてはいけない犬


・アルカリ性尿石症の治療をしている犬。

・ドッグフード以外の食べ物を長年食べていない犬。

(与える場合は、少しずつ、慣らすようにした方がいいでしょう。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドッグフードへの質問

 

 

ドッグフードは、犬に必要な栄養がバランスよく入っていて、その上手軽でその子にあった量をきっちりと与えることができる理想的な食事です。

 

とくにアレルギーをもつ犬や、病気がちの犬には無くてはならないもの。

ほとんどの獣医さんは、犬の食事にはドッグフードをすすめるでしょう。

 

だけど、嗜好性を高めるために、グリシリジン・アンモニエートなど安全性が完全に確認されたわけではない甘味料などが使用されているのも事実です。

グリシリジン・アンモニエートは人間への使用は禁止されています。

 

また、保存料として、広く用いられている 亜硝酸ナトリウムは強力な発がん性物質を生じさせます。

 

もちろん優良な企業が、本当の犬の健康を考えて作っているドッグフードがほとんどだと思います。

だけど、ドッグフードの成分の20%は表示しなくていいのは、なぜでしょうか。

 

安心できる人間のための食材を使って、バランスを考えたわんちゃんごはんを作るのは大変なことです。

だけど、犬に聞いてみると、どうも、手作りごはんが好きなような気がします。

 

ドッグフードで育てて、長生きするわんちゃんも、たくさんいます。

だからドッグフードがダメ!ということではありません。

 

だけど、「うちの子、ほかの食べ物をあげたら、ドッグフードを食べなくなっちゃうから」

という理由だけで、手作りごはんを食べれないわんちゃんは、ちょっとかわいそうかもしれませんね。

 

 

ドッグフード メリット           手作りごはんメリット

 

・栄養バランスを考えなくてもいい            ・材料が安心

・調理する手間がかからない               ・アレルギー源をはぶける

・保存できる                      ・よく食べる

・食中毒の危険がない                  ・経済的

・消化が良い